カープの独り言 2025年6月17日

秋山の存在感

迫 勝則のカープの独り言 / No.917

若い選手と外国人選手が骨格を成すチームの中にあって、カープ在籍4年目のベテラン秋山翔吾の存在感に注目している。彼は開幕直後に右足首を痛め、しばらくリハビリ。ようやく5月13日巨人戦から1軍に復帰した。

5月16日阪神戦。1番センターで起用された秋山が「どでかい仕事」をやってのけた。阪神のエース村上頌樹が投じた147㌔を強振し、名物の浜風をものともせず右中間席に自身24度目の先頭打者ホームランを放った。さらに5回に左前打、8回にセットアッパー桐敷拓馬から左翼線二塁打を放ち今季初の猛打賞。この試合を4―2で勝利に導いた。

今季37歳になった秋山の円熟の打撃は、打っても打たなくても見応えがある。カープ入団時に松田元オーナーから「カープで2000本安打を…」と励まされたが、開幕時点で1723安打。出場機会さえあれば、遅くとも39歳を迎える来々季には達する計算になる。秋山という選手は、常時出場することによって最大の真価を発揮する。また単に打つだけではなく、周囲の若手への助言、さらに常に全力プレーでナインを背中で引っ張るのも彼の役割である。

ここで蛇足の希望も書いておきたい。2軍でベテラン田中広輔、松山竜平が元気である。彼らを1軍ベンチに置くことはできないのだろうか。特に代打としての松山の存在感は並みではない。もちろん主に戦うのは若手でよいと思う。ただレジェンドたちが背中で教えてくれるものは、若い選手にとって予想よりも大きい。若手+外国人+ベテランの味でうまい料理が完成する。

PROFILE
迫 勝則(さこ かつのり)

迫 勝則(さこ かつのり) 1946年生まれ。マツダ退社後に広島国際学院大学部長などを務め、執筆・講演活動を続ける。近著は「ヒロシマ人の生き方」

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